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Mk.37 砲射撃指揮装置()は、アメリカ海軍が開発した艦砲用の砲射撃指揮装置(GFCS)。 == 概要 == アメリカ海軍は、1934年に制式化した新しい両用砲である38口径5インチ砲と組み合わせるため、1936年より新しい砲射撃指揮装置(GFCS)の開発に着手した。これによって開発されたのがMk.37であり、射撃指揮レーダー(FCR)の装備を見越して、方位盤の上面は水平とされた。また本機種は、方位盤から切り離して甲板下にコンピュータを設置した初めてのGFCSで、電子機械式アナログ計算機であるMk.1射撃指揮コンピュータが用いられている。これにより、目標の水平速力、垂直速力に対処可能とされた。 方位盤は防盾内に7名が乗り込んで操作する有人式であり、また安定化装置(Mk.6 Stable Element)によって艦の動揺の影響をある程度排除できるようになっていた。1939年就役開始のシムス級駆逐艦で装備化された当初はレーダーをもたなかったが、1941年からは、当初の計画通り、射撃指揮レーダーとしてMk.4レーダーが設置されるようになった。Mk.4レーダーはFDとも称され、いずれも4番目に開発された射撃指揮レーダーであることに由来する。パラボリック・シリンダー型アンテナを2段アンテナにしたアンテナ(1.83×1.83メートル)を用い、周波数Lバンド(当時の呼称; 750 MHz)で〔、高度のPBYに対しての探知距離を発揮できた〔。また1942年には、Mk.4を元に高周波・大出力化した〔Mk.12が採用されるとともに、目標高度のみを測定するMk.22測高レーダーも併用されるようになった。さらに後期型では、旋回角および俯仰角の自動追尾機構も導入された〔。 1950年代後半には、周波数をXバンド(5,200〜10,900MHz)、アンテナをパラボラ式に変更し、ピーク出力50キロワット、最大探知距離としたMk.25レーダー(のちに軍用電子機器の命名規則に基づきAN/SPG-25と改名)が導入された。 その後、Mk.25(AN/SPG-25)レーダーを用いるとともに、射撃指揮コンピュータをデジタルコンピュータのMk.47に換装した改良型としてMk.67が開発された。これは、さらにレーダーをAN/SPG-53に変更したMk.68に発展した〔。 なお日本の海上自衛隊では、揺籃期に供与を受けた甲型護衛艦(DD; あさかぜ型およびありあけ型)でMk.37を装備化したものの、重量過大である点と射撃指揮コンピュータが機械式である点からあまり高く評価されず、比較的小型・軽量で盲目射撃可能なMk.56の装備化が志向されることとなった。 File:Mark 1A Fire Control Computer Controls.jpg|Mk.1A射撃指揮コンピュータ。 File:FletcherMk37GunDirector.png|Mk.25レーダー搭載のMk.37。 File:Frontspiece.jpg|Gun Fire Control System Mk 37 and Associated Stations 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Mk.37 砲射撃指揮装置」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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